汗に濡れることは真珠にとって、あまり良い条件ではありません。というのも、真珠が汗に触れると表面が一部浸食し、光沢鈍化が起こるからです。
だからと言って、汗ばむ季節にパールネックレスを避けることは、非常に勿体ないことです。なぜなら、肌の露出が多くなる夏は、真珠の色やテリとの相性が良いと言われる日本人の肌とのマッチングを楽しむことができる唯一の季節だからです。ですから、正しい知識を身につけて、夏でも真珠を楽しみましょう!
真珠のお手入れの基本は拭くこと
夏に限らず、たった1日首につけていただけでも、パールネックレスには汗や皮脂が付着しています。着用した後は、必ずお手入れしてから保管するように心がけましょう。
真珠についた指紋、皮脂、汗などの油性汚れを綺麗に拭き取るには超極細繊維がおすすめです。超極細繊維は、直径数ミクロンの繊維でできている為、非常に柔らかく、真珠を傷つけることがありません。
超極細繊維で真珠を磨いてみた
写真は、田崎真珠のネックレスに付属していた帝人の超極細繊維ミクロスターです。
20回以上着用して一度もお手入れをいていないパールネックレスの汚れを拭き取ってみます。

写真ではわかりにくいですが、手垢(?)や指紋がうっすらついていて全体的に曇っている印象です。

一番右のパールだけ拭いてみました。
もやっとしていた光の反射具合が鮮明になりました。

さらに残りの2粒を拭いて行くと、全体的に光を取り戻しました。
真珠を拭いても輝きを取り戻せない時はどうしたらいい?
光沢の鈍りは汚れではなく、表面のミクロのカルシウムに凸凹ができてしまったことが原因です。この場合、洗剤や専用のパールクリーナーで磨いても、光沢は回復しません。超極細繊維で磨いても光沢が戻らない場合は、研磨剤を染み込ませた布で軽くこすりましょう。